今日は何の日?
徳川吉宗、心中物を禁じる
「心中物」とは情死を主題とする物語で、代表的なものとして
近松門左衛門の『曽根崎心中』
浮世草子『心中大鑑』、落語『品川心中』等があります。
「心中」とは
当初、遊廓の遊里が客に心中箱を渡す風習があった
これが、心中の前身であったと言われています。
当初、心中箱に爪などを入れていたが、しだいに過激になり
断髪や指を切って入れるようになりました
指を切って渡す理由は、
遊里が20代後半で引退になるのですが、 客に最後にわたす意味で、指を切って渡していたそうです。
本来は心をこめる箱の事なのですが、当時の心中が文学作品の影響や、情死を美化する日本独自の来世思想(男女が情死すると、来世で結ばれる)から
遊廓を逃亡した遊里などが気に入った客と 情死する=心中する という意味に移行するに至ったとする説があります
こうして社会問題と発展した中、無理心中が浮き彫りとなり、幕府側から厳しい取締りが行われた
文学作品の山東京伝などの好色物を書いた作家が処罰され、出版に関連する物は燃やされ
心中物の上演を禁止した
幕府は、心中は漢字の「忠」に通じるとしてこの言葉の使用を禁止し
「相対死」(あいたいじに)と呼んだ。
心中した者を不義密通の罪人扱いとし、死んだ場合は「遺骸取捨」として葬儀、埋葬を禁止し
一方が死に、一方が死ななかった場合は生き残ったほうを死罪とし、
また両者とも死ねなかった場合は非人身分に落とした。